みやぞんのホンタイ






みやぞんは去年、闘牛をやった。大きな牛を前方回転で飛び越えた。

こんな芸人いなかった。だからみやぞんはすごいのである。

芸人と闘牛の歴史は諸説あって複雑だ。筆者としては、とんねるずを前例として揚げたい。

とんねるずは小さい方でさえ、大きい。ましてや石橋貴明は芸人界のゆっくり動く山脈として名高い。

そんな石橋貴明は昔、闘牛をやるぞと宣言してスペインに乗り込んだ。ところが、相手の牛は、小さな子牛さんだった。その幼気な子牛さんを相手に、恐怖の叫びを上げながら立ち向かう石橋貴明はほんとうにばかかりし芸人だった。笑いなどなかったけれど、バラエティとしてのばからしさに唖然とさせる潔さは厳然とあった。

ところがみやぞん。アスリートより超人性を感じさせる放物線を描きやがって大きな本物闘牛を前方回転で飛び越えたのである。

少年のような雰囲気を売りにする芸人は大勢いらっしゃる。けれどみやぞん。少年らしいというより、アマゾン成人戦士の初年度な雰囲気なのだ。槍持たずな初年度戦士なのだからすごいのだ。


ホンタイシリーズはフィクションであります。御容赦ください。